VRielとは
現場若手職員向け、
VR研修システムです。
受講者はVRヘッドマウントディスプレイを装着し、VR上に構築された教育用躯体の中を歩き回り、
図面閲覧、計測等の機能を使用し、設定された不具合箇所を探します。
現場の臨場感はそのままに、バーチャルによる研修を実現しました。
大林組と積木製作が共同開発し、大林組の教育現場では2017年から実際に使用されているシステムです。
特徴
スタンドアロン型のVRゴーグルを使用し、簡単にいつでもどこでも研修を実施
VRによる研修を実施すれば、研修施設や現場に受講生を集める必要なく、OJTを実施する事が可能です。スタンドアロン型のVRデバイスを採用する事で、更に簡単に、VRの専門知識を持たない方でも運用する事が可能になりました。講師以外の専任スタッフを置く必要がなく、コンパクトな研修を実現します。
これまで実施していたOJTをVR化
大林組では自社施設内に、実際に鉄筋や型枠を組んだ教育用の躯体モックアップを構築し、鉄筋配置の不具合箇所を探す体験型研修を実施しています。この研修は、体感度は高いものの不具合箇所が固定されているため、同じ受講者が繰り返し受講するには不向きでした。また、定期的にモックアップを作り替えたり、受講者が実習施設のある場所に移動したりする必要があるなど、コストと時間がかかっていました。このような問題点を解決するVR研修システムが「VRiel」です。研修施設のBIMモデルをベースに構築したVRシーンの中で、仮想現場研修を実施します。
機能
機能のご紹介です
01自由視点
6DoFのVRヘッドマウントディスプレイを使用し、自由に歩き回って配筋検査を実施する事ができます。フロア間の移動も自由自在。梁やスラブ内といった、実際には確認できない方向から確認する事ができ、今までとは違う全く新しい視点からの検査が可能です。
02計測
スタッフ、コンベックス、リボンを使用して鉄筋径やピッチを計測する事ができます。
03図面閲覧
構造図、標準図をVRシーン内で確認する事ができます。VR空間に配置し、拡大縮小が可能となっており、図面を確認しながら不具合を探す事が可能です。
04指摘
計測、図面閲覧を実施しながら不具合を見つけた場合は、フラグを不具合個所に配置し、不具合内容を指摘します。
05正解確認
指摘完了後に、答え合わせを実施する事が可能です。答え合わせ時には不具合のある状態から正しい状態の3Dモデルを切替える事ができ、どこがどの様に間違っているのか理解する事ができます。